人生で本当に大切なこと。島の小さな本屋さんを舞台に描いた感動作

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『書店主フィクリーのものがたり』

小さな島の書店「アイランド・ブックス」の主人・フィクリーの人生を描いた、アメリカの作家による小説です。本をめぐる物語が、愛の物語でもある感動作。心に深くしみる一冊をどうぞ。


書店主フィクリーのものがたり
著者:ガブリエル・ゼヴィン/訳:小尾芙佐
出版社:早川書房

アリス島にあるただ一軒の本屋さん「アイランド・ブックス」の店主はA.J.フィクリー。妻を亡くし、悲しみで心を閉ざしたまま孤独な日々を送っています。

何もかも失った彼が、ある日、書店の床に小さな女の子を見つけます。「いったいきみはだれなんだ?」フィクリーが訊くと、女の子は泣きやみ「マヤ」と答えます。やがて置き去りにされたマヤを育てようと心に決めるフィクリー。まずはグーグルで検索しながら、慣れない子育てに奮闘する日々がはじまって……。

本にしか興味のなかった孤独な男が、全身全霊を傾けて子どもの世話をする。初めてマヤと出会ったとき、彼女は店にたった一冊しかなかった絵本『かいじゅうたちのいるところ』を膝にのせていた。そんなマヤの姿を見た瞬間にはもう、フィクリーの気持ちは決まっていたのかもしれません。

同じ絵本を何度も読んでとせがむマヤ。フィクリーの心をマヤがその小さな温かな手でノックしているみたい。マヤの存在がまわりの人びとを引き寄せていくシーンにじんとします。

人生にはどうしようもできないこともあるけれど、フィクリーもマヤもたったひとりじゃない。小さな家族がいて、島の人たちがいて。そしてその人たちのそばにいつも本がある。

本書は2016年に本屋大賞(翻訳小説部門)を受賞した一冊。本が好きな人、書店が好きな人、小説が読みたい人はもちろん、海外文学に興味がある方にもオススメです。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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Source: 朝時間.jp