リノベは「最小寸法」で実現!限りある空間に理想をつめ込む方法

リノベーション住宅の施工実績2万戸という実力派カンパニー・「インテリックス」の滝川智康さんの著者『「中古マンション×最小寸法」でかなえる 最高のリノベーション』を読んで、リノベーションで理想の住まいや暮らしを手に入れるためのポイントをご紹介しています。

第2回目は、リノベーションの際、限られたスペースに理想を全部詰め込むために必要な「最小寸法」という考え方についてです。

靴箱の奥行は45㎝、その “ゆとり” って本当に必要?

マンション

ocsa / PIXTA(ピクスタ)

面積が広ければリノベーションの自由度は増しますが、もちろん物件価格もリノベーション費用も膨らみます。
ですので、限られた空間をフルに生かして、予算内で、無駄のない心地よい住まいをつくるのがリノベーションの醍醐味(かつ悩みのタネ)でしょう。

そこで、滝川さんが大切にしているキーワードは「最小寸法」

これは、人の動きやモノの配置に、最低限必要とされる寸法のことです。

使用上問題はないけれど、これ以上縮めてしまうと使いづらい、機能性を失わないギリギリのサイズ、ということ。

滝川さんが所属するインテリックスでは、2万戸以上のリノベーション住宅を手掛け、測って、測って、測ってきたことで、最小寸法を見出してきたそうです。

クローゼット

kenji / PIXTA(ピクスタ)

例えば、クローゼットの奥行は一般的には60㎝といわれています。

でも、実際に洋服をかけて調べてみると、53㎝で足りてしまうといいます。その差、7㎝。

クローゼット

また、靴箱は40~45㎝が主流ですが、35㎝のものもあります。玄関スペースに生まれるその差、10㎝。

ほかにも、トイレや廊下の幅、床下の配管・ダクトのスペースなどは、「最小寸法」が確保できていれば狭くても問題ない部分。

“普通はこれくらい”を目安にしすぎると、自分たちには過分なスペースをわざわざ設けてしまうことになるのでご注意を。

「最小寸法」が紡ぎだした数cmが「豊かなスペース」をつくる

リビング

Mills / PIXTA(ピクスタ)

1か所から紡ぎだされたのはたった数cmかもしれません。

ですが、家全体で「最小寸法」を使って数cmを積み重ねていけば、それが「豊かなスペース」を生み出すことになります。

「豊かなスペース」とは、広いリビングや玄関、高い天井など、なるべく広く大きくとりたいスペースのこと。

これらを広くとれると、豊かさを感じられて生活の質がアップしていきます。

ユニットバス

花火 / PIXTA(ピクスタ)

例えば、前述したクローゼットの例で紡ぎ出された7cmがあれば、ひと回り大きなユニットバスを入れることができるし、各部屋のクローゼットでその7cmを積み重ねれば開放的なLDKの実現にもつながります。

既存の間取りを見てあきらめていた “土間付き玄関” や “小上がりのある開放的なLDK” なども、「最小寸法」を活用することで叶うかもしれませんね。

予算も空間も有限。削るところと、スペースやお金を投入するところとをしっかり見極めることが大事です。

図面の上を歩いて “開かないドア” を見つける

ドア

GARAGE38 / PIXTA(ピクスタ)

開かないドア。これもよく聞く話です。

ドアはあるけれど、開けると別のドアとぶつかって全開できない、ここに家具を置きたいけど、そうするとこのドアが開けられない、というようなドアの開き勝手に関する失敗はよくあります。

「最小寸法」を活用した空間であれば、各所にギリギリな部分があるはずなので、さらに注意が必要なポイントなのです。

そんな失敗を防ぐために必要なのが、“図面の上を歩く” ということ。

玄関から入って、服を脱ぎながら電気を点け、廊下を歩き、リビングのドアを手前に引いて開ける、というように、日常生活の一連の動作をシュミレーションしながら図面上の家をひたすら歩くのです。

スイッチ

shimi / PIXTA(ピクスタ)

ドアのほかにも、押しにくい位置にあるスイッチ、家具に隠れてしまうコンセント、ベッドを置くと開かないクローゼットの扉など、細かな設計ミスは日常生活にストレスを与えます。

住み始めて気付いた時にはもう手遅れ、とならないよう、妄想力をフル稼働しながら図面の上で生活してみましょう。

 

間取りや広さは数字に縛られないで

マンション

kazukiatuko / PIXTA(ピクスタ)

限られたスペースと予算でどうやって理想の住まいと暮らしを実現させるかが、リノベーションのプランニングをするうえでの重要ポイント。

どの空間も広くてゆったりしていれば言うことなしですし、”開かないドア”問題もそうそう発生しませんが、そうもいかないのが現実。

同じ「60平米の2LDK」だったとしても、よくある新築マンションのそれと、「最小寸法」を活用してリノベーションしたそれとは、住み心地も充実感も大きく違ってくるはず。

ひたすら「最小寸法」を測ってきた滝川さんですが、本書では “3LDK” とか “6帖” といった部屋数や広さを表す数字に縛られないで、とも述べています。

きょうだい

土風 / PIXTA(ピクスタ)

「3LDKだから子どもがふたりいても安心」とか「主寝室はやっぱり6帖」とか、よくある記号のような数字で判断することは、現代の多様化したニーズには適していません。

家具を入れてシミュレーションをしたり、ライフステージに合わせた個室の利用方法を考えたりすることで、“我が家に最適な間取り” が生まれるのです。

妄想力、大事です。

さて、次回は「リノベーションはしたいけど、中古マンション購入はなんとなく不安」という根本的な問題を払拭する、リノベーションのアフター保証について。

リノベーションにもアフター保証があるって知っていましたか?

安心を得るために新築一択で検討していた人も、長期的な不安からリノベーションに二の足を踏んていた人も、必読です。

 

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Source: 日刊住まい