健康成分の宝庫・唾液。じつは必要なのは「量」だけじゃない!

口の中にわきでる「唾液」
ふだん気に留めることは少ないかもしれませんが、じつは最近「健康を守る機能性が高い体液」として、注目を集めています。

その効果は・・・

●歯周病やむし歯のリスクを下げる
●風邪やインフルエンザのウィルスをブロック
●生活習慣病を予防
●肌や髪の若さをキープ
●脳の栄養成分でストレスに強くなる

と、口内環境だけではなく、さまざまなトラブルや病気の予防に貢献しています。
こんなにいろいろな健康パワーがあるのは、じつは唾液に100種類以上の健康成分が含まれているからなんです。

「唾液は、『量』が大切なことは、よく知られていますよね。でも最大限に健康効果を発揮するためには、じつは『質』の高さも大切なんです」と話すのは、唾液腺健康医学のエキスパート、槻木恵一先生。

「唾液に含まれる抗菌成分や、抗酸化物質などがバランスよく含まれていること。これが、質の高い唾液の条件です」。

まずは、自分の「唾液の質」が落ちていないか、チェックをしてみましょう!

□朝食をとらないことがある 1点
□よく便秘になる 2点
□野菜や乳製品が不足している 3点
□運動不足ぎみ 1点
□年4回以上風邪をひく 1点

合計が3点以上なら、唾液の質が落ちている可能性があります。

意外かもしれませんが、唾液の質と腸内環境は密接に関わっているそう。1日の始まりに腸スイッチを入れる朝食を抜いたり、便秘だったりすると、唾液の質にマイナス。食物繊維や乳製品不足、運動不足も唾液の質がダウンする原因になるのだとか。

「よく風邪をひく人は、唾液の質が落ちているせいでウィルスなどが繁殖しやすくなっている可能性もあります」(槻木先生)。

では、唾液の質を高めるためにはどうすればいいのでしょう。
槻木先生おすすめの、セルフケアは以下の5つ。

【1】ヨーグルトを毎日食べる

乳製品は、唾液の質向上に欠かせない食べ物。唾液の分泌を促し、抗菌物質の濃度を高める作用があります。牛乳やチーズでもOKですが、特に効果が高いのがヨーグルト。100gくらいを、毎日続けて食べることが大切です。

【2】少しさました湯で入れた緑茶を飲む

唾液中の抗菌物質は、緑茶を毎日飲むことでも増やせます。これは茶葉に含まれるカテキンの一種の作用によるもの。カテキンは、ぬるめのお湯でいれた緑茶にたっぷり含まれます。

【3】根菜や海藻を食べる

食物繊維は腸を刺激し、唾液中の抗菌物質を増やす作用があります。いも、れんこんなどの根菜や、わかめ、昆布などの海藻を食べるのがおすすめ。

【4】朝食前に歯磨きをする

朝の歯磨きは、朝食前が正解。なぜなら、起床後の口内は細菌まみれのため、その状態で朝食をとると食べ物の糖分によって細菌がますます増殖します。つまり朝いちばんに歯磨きをすれば、口内環境をリセットでき、唾液の質の低下を防げることができます。

【5】アボカド納豆やキムチ納豆を食べる

納豆を毎日35g食べれば、1~2か月で唾液量が増え、さらに食べ続けると抗酸化作用の高い唾液になるというデータも。納豆だけでもいいですが、食物繊維が豊富なアボカドやキムチを組み合わせると、相乗効果で唾液の質を高める効果がより期待できます。

これらの、食事や運動などの生活習慣の改善を、毎日コツコツ続ければ、唾液中の健康成分が増えて質がアップするそうです。知られざる万能薬、唾液の効果を最大限に発揮するためにも、今日からトライしてみてはいかがでしょうか。

 

イラスト/徳永明子 文/編集部・吉川

(『オレンジページ』2019年6月2日号より)

Source: オレンジページ☆デイリー