介護ベッドは寝たきりや肺炎予防に!介護者の負担も激減する使い方

介護者が肉体的に一番負担に感じるのがベッドでの介助です。

寝ている状態からの起き上がり、車椅子への移乗、オムツ交換などは、介護者の体力の負担を高める原因となっています。

そんな介護者にとって役立つのが「介護ベッド」。最近の介護ベッドは便利な機能が増えています。

その機能と介護者の負担がどのように軽減できるかをご紹介します。

寝たきりにさせないための「介護ベッド」

高齢者は軽い病気やケガ、あるいは骨折などがきっかけで長期間、安静した結果、寝たきりになる人が多くいます。

介護

Mills / PIXTA(ピクスタ)

寝たきりになると障害は全身の器官に及びます。

認知症の発症や進行にも影響するため、できるだけ起きている状態を保つことが大切です。

そこでオススメなのが介護ベッドです。

高さ調節や背上げ・膝上げ機能など、介護に必要な機能が備わり、介護者の負担とベッド利用者の快適性を高めてくれます。

 

上体を起こすことで肺炎予防にも

介護ベッド

寝たきり予防のためには自分で座ることが大事で、余程のことがない限り、上体を起こして生活することをオススメします。

ベッドの端に腰かけ、両足を床につけて座ることを「端座位(たんざい)」と言いますが、端座位ができれば上体が起きているため肺に空気がたくさん入ることで口腔内の清潔が保たれるので、肺炎予防やむせ予防にもなるといいます。

また、端座位ができれば、ベッド脇にテーブルを用意して食事をすることもできます。

上体を起こすには、背上げの操作ボタンを押すだけ。ボタンから指を話すと動きが止まります。

ベッドによっては背上げと膝上げが同時に動くタイプもあります。

膝が上がることで状態が起きやすくなるようです。

 

ベッドの高さを変えることで車椅子への移乗がラクになる

介護ベッド

介護ベッドは高さを自由に調整ができます。

ベッドの高さを調整できるメリットとして、車椅子への移乗のしやすさがあります。

介護 車椅子

Mills / PIXTA(ピクスタ)

車椅子への移乗の際は、ベッドの高さを車椅子の座面と同じか、少し高めにして、移動しやすくします。

車椅子が高いと、要介護者を持ち上げることになり余計な力が必要になります。

反対に車椅子からベッドに移動する場合は、ベッドの高さを少し低くして移乗しやすくします。

介護では「寝食分離」という考え方があり、就寝と食事を分け、できるだけ寝たきりにしないよう心掛けています。

そのためベッドは寝る場所とし、食事はリビングでとることで生活にメリハリが生まれ、身体機能にも良い効果が期待できます。

 

ベッドからの落下を防ぐサイドレール

介護ベッド

このほかに介護ベッドの特徴として、サイドレールが付いていることです。

サイドレールがあることで、利用者がそれを掴むことで寝返りなどの動作がスムーズに行えることがあります。

また、サイドレールを中央に設置することによってベッドからの転落を防ぐことができます。

サイドレールは位置を変えることや、取外しが簡単にできるようになっています。

なお、ベッドの四方をサイドレールなどで囲うと身体拘束となり、虐待に値します。

ただし、それ以外に方法がない場合は例外としています。身体拘束にならないよう、通常はサイドレールはサイドに一つずつ設置されています。

 

時にはベッドの置き場を変えてみることも必要!

介護ベッド

パナソニック「リショーネPlus(プラス)」

介護ベッド

ベッドの半分が車椅子に変身

ここまで介護ベッドの性能や機能をご紹介してきましたが、時にはベッドを置く場所に変えてみることもオススメします。

例えば、リビングにベッドを置いている人もいます。

ダイニングで家族と一緒に食事をし、それと同じ空間のリビングでくつろぐことで、子どもや孫が気軽に声をかけてくれます。

いつも寝室ではメリハリがないうえ、変化のない、刺激のない環境は認知機能の低下にもつながります。

ベッドの中には、ベッドの半分が分離して車椅子のように移動できるものもあります。

これであれば、車椅子に移乗しなくてもよいため、介護者の負担は大幅に減少し、無理なく移動できるようになります。

 

いかがでしたか?

ベッド一つで介護がラクになることは、まだまだ知られていないようです。

ベッドや車椅子はレンタルで利用できることが多く、費用も介護保険により1割負担で借りられます。

腰や膝を痛める前に、ぜひ相談してみましょう。

相談は、いつも利用されているデイサービスやケアマネージャー、あるいは市役所などでも可能です。

 

【離床アシストロボット 「リショーネPlus(プラス)」】
■本体セット内容 本体(ベッド+車いす)、木調ボード、ボックスシーツ(2枚1セット)、マットレス(防水カバー仕様)、充電器、車いす用バッテリーキット、車いす用ヘッドレスト
■サイズ 全長/2,075mm、全幅/1,009mm(車いす合体時)、全高/799~1,079mm
■希望小売価格 90万円(税抜・配送・組み立て費用別)

 

【参考】

※ パナソニック 離床アシストロボット「リショーネPlus(プラス)」を発売

※ 日本呼吸器学会 呼吸器の病気 誤嚥性肺炎

Source: 日刊住まい