「保活」難易度は30代以下と50代以上でこんなに違う!その差は1.5倍!

毎年1月~3月は、4月からの認可保育園の合格通知が各自治体から送られてくる時期です。

ネット上には、今年も不承諾通知を受け取った母親たちの「保育園落ちた!」という悲痛な声が目立つようになっています。

「保育園落ちた、日本死ね」というブログ投稿が日本中を騒がせてから3年。

子どもを保育園に入園させるための保育活動、通称“保活”は、妊娠中からすでに始まっているともいわれる現代。

2018年8月末に長男を出産した筆者も、産後3か月にも満たない11月中旬には申し込み書類を提出しなければならなかったため、産前から諸々の準備をしなければならない状況を経験しました。

今の保活のリアルが見えてきました。

年代別に見る保活経験者の割合は?

そんな中、主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関である、しゅふJOB総研は「保活」をテーマに、働く主婦650人を対象にアンケート調査を実施。

まずは、保活経験の有無を質問。すると、44%が「ある」と回答しました。

保活経験者は意外と少ないかと思いきや、年代別に見てみると以下の通り。

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50代以上は25%、40代は46.4%、30代以下になると約6割となる59%もの人が、保活を経験していることがわかります。

現在の50代以上が子育て真っ只中だった頃には、現代ほど保育園入園が難しくなかったことが伺えます。

保育園 送り迎え

YUMIK / PIXTA(ピクスタ)

これには、専業主婦だったために子どもを保育園に預ける必要がなかったり、仕事をしていたとしても祖父母や親せき、近所などに預けることができる環境であったりといった理由があると思われます。

孫 祖母

shimi / PIXTA(ピクスタ)

 

一方、現在子育て真っ只中である30代の半数以上が保活を経験している背景には、夫婦共働き世帯の増加だけでなく、核家族化によって祖父母に預けることができなかったり保育園が足りなかったり、といったことがあるのでしょう。

保活

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30代以下の10人に1人は現在もなお保活中

そんな保活経験者は、希望する保育施設に子どもを預けることができたのでしょうか。

今回の調査によると、53.5%が「希望の施設に預けることができた」と回答し、24.8%が「希望の施設ではないが、預けることができた」と回答するなど、希望順位に限らず預け先を見つけることができた人が8割近くにのぼりました。

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一方で、厳しい現実を突き付けられた人も2割以上いました。

「預けることができず育休延長した」「預けることができず仕事を辞めた」(ともに5.2%)、さらには「預けることができず別の方法をとった」(4.2%)、「今も保活中」(7%)など、保活に苦戦した人も決して少なくないことがわかります。

保育園、落ちた

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これらの回答結果を年代別に見てみると、やはり50代以上よりも40代が、40代よりも30代以下が、希望の施設に預けることができていない状況が見えてきました

30代以下は、希望の施設に預けることができた人は半数以下で、さらに10人に1人以上が現在も保活中とのこと。

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育児 ウツ

Ushico / PIXTA(ピクスタ)

 

 

“保活”という言葉がなくなるように

今回の調査から、希望の施設に預けることができない比率を割り出し、保活難易度として指数化。

すると30代の保活難易度は50代の1.5倍という結果になりました。

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働きたいのに保育施設に預けることができずに働けない女性が少なくないという現在の状況は、早急に解決すべき問題です。

シングルマザー

SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)

「保育活動=保活」という言葉が一人歩きしていますが、そもそもそのような“活動”をしなければいけないようでは、子育てしやすい社会とはいえません。

今回のアンケートでも、20~30代を中心に、「もっと恵まれてない方がいる。自助努力でなんとかして」と役所に言われて憤った経験がある方や、「二度と経験したくないくらい大変だった」「なぜ働くのに、そこまでしなければならないのか」「とにかく子育て家庭の負担が大きく、二度とやりたくないので子どもを複数持つのを諦めました」と保活自体に疑問を感じていたり、保活の大変さから家族計画を諦めたりした方も多いことがわかります。

保育園

NORi / PIXTA(ピクスタ)

 

一方で、50代以上の人からは「生活のために仕事に出なければならないから保活をするというのは、本当は間違っていると思います」「子どもが小さいうちに働くのはどうかと思う」という意見も見られました。

こうした意見は、子どもを持つ女性の働き方をめぐる状況が、ここ数年で大きく変わっていることの表れでもあるでしょう。

 

子どもを保育施設に預けて夫婦で共働きをするのか? 働かずに子どもを自分で育てるのか?

どちらが良い悪いということではなく、個々の希望や家庭の状況によって選ぶことができることが何よりも大事なこと。

子育てに関する支援や社会システムはまだまだ不十分ではありますが、こうした当事者の声によって少しずつでも進歩していってほしいと願ってやみません。

 

【参考】

※ 保活は今の方が大変?!・・・保活経験と難易度に世代間格差。30代以下の保活難易度、50代以上の1.5倍

Source: 日刊住まい