東京23区の端っこVS県をまたいだ駅。マンション買うならどっちがいい?

首都圏で働く人にとって、住まいはなるべく勤務地に近い場所が理想的。

しかし、ご存じの通り、東京の地価はとても高く、マンションや戸建てを購入しようと思っても簡単には手が出せるものではないですよね。

新築マンション業界で導入シェア9割のマーケティングシステム“サマリネットシリーズ”を提供する株式会社マーキュリーは、東京23区と県をまたいで隣接する駅の新築マンションの相場を調査。

今回はその集計結果をご紹介します。

東京の端っこと県をまたいだ駅。坪単価はどれくらい違う?

2018年8月の時点で、新築マンションの平均価格が6,600万円を超えた東京23区。この価格は今後も高騰していくと見られています。

そんな中、県をまたいだ駅だと新築マンション相場はどれくらい差が出るのでしょうか。東京の端っこの駅と隣駅で、坪単価を比較してみました。

比較結果を見てみると、大きく3つの地域に平均坪単価差額の傾向が分かれています。

その中でも、坪単価差が最も大きかったエリアは、神奈川県との県境にある東急田園都市線の二子玉川駅と二子新地駅

世田谷区に位置する二子玉川駅の平均坪単価は、432.0万円と高額。

二子玉川駅

YNS / PIXTA(ピクスタ)

しかし、神奈川県川崎市の二子新地駅は249.3万円と、その差は182.7万円でした。

二子新地駅

Ryuji / PIXTA(ピクスタ)

他エリアと比べても、とても大きく差が開いていることがわかります。

これは、二子玉川ライズや玉川タカシマヤといった商業施設が充実している二子玉川駅が、子育て世帯を中心にどんどん人気が上昇していることが大きな要因でしょう。

 

東京の端っこより、県をまたいだ隣の駅の方が坪単価が高いケースも!

京急゜

IK / PIXTA(ピクスタ)

一方、東京都大田区の六郷土手駅と神奈川県川崎市の京急川崎駅では、県をまたいだ京急川崎駅の方が平均坪単価が高くなるという珍しい現象が。

その差は-91.4万円で、平均坪単価差の大きさでは2位の「赤羽岩淵VS川口元郷」の115.2万円に次ぐ大きな差となりました。

二子玉川駅や京急川崎駅は、都心近郊のサテライトシティとして需要も高く、近年では企業のオフィス移転といった企業誘致にも積極的なエリアです。

また、上記2駅は大手企業の多いエリアに近接していることもあり、(好条件・高単価の)物件への需要も底堅く、そういったことが価格の押し上げ、そして坪単価差の拡大に繋がる要因の一つでしょう。

一方で、全体的に坪単価の差が小さかったのは23区東側、千葉県と隣接するエリア。

小岩駅、篠崎駅の23区内という優位性と、千葉県内の市川駅や本八幡駅という乗降者数も多く、ベッドタウンとしての駅力の高さとで、坪単価差が相殺されたと考えられます。

 

県をまたいだ駅はやっぱり狙い目!

筆者は、すぐ隣が東京都北区という埼玉県川口市の家を購入しました。

県をまたいだエリアに住んでみて感じるのは、「東京に住んでいるのとほとんど変わらない」ということ。

確かに自宅から勤務地まで、都内に住んでいた時よりも電車に乗っている時間が長くなりました。

しかし駅チカ物件のため徒歩移動は少なく、また始発に近い駅のため座れることが多いので、移動時間はそんなに苦に感じられません。

そして郊外ならではの自然、東京ではなかなか難しい広々とした居住空間。

ほぼ東京にいながら、東京にいるよりも快適な暮らしができるのが、県をまたいだ駅に住むメリットではないでしょうか。

利便性の高さから依然として人気のある23区ですが、一部地域を除けば「県をまたぐ」ことで、坪単価が下がることがわかりました。

県をまたいだ駅は狙い目と言えるでしょう。

23区内で家を探している方も、23区の隣駅までエリアを広げることでより選択肢が増えて、良い家に出会えるかもしれませんよ。

 

【参考】

※ 東京23区VS県をまたいだ隣駅。新築マンション相場にどれだけの差があるのか?

Source: 日刊住まい