天皇陛下はエリザベス女王と競馬を楽しんでいた。知られざる青春時代を「平成最後の天皇誕生日」に振り返る

エリザベス女王(左)と競馬場でダービーを観戦する天皇陛下

天皇陛下は12月23日、85歳の誕生日を迎えた。2019年4月30日で退位する陛下にとって、この日は最後の天皇誕生日となる。

戦前の1933年に生まれた陛下は、即位前は皇太子「明仁親王殿下」と呼ばれていた。皇太子時代の陛下は、英語を学び、麻雀や乗馬を楽しむ若者だった。

時事通信社の秘蔵アーカイブから、陛下の青春時代の貴重な写真をお届けしよう。19歳で訪問した欧米14カ国は、皇太子時代の陛下にはどう映ったのか。エリザベス女王との競馬観戦や、美智子さまとのテニスを楽しんだ思い出も振り返りたい。

 

英語を学ぶ天皇陛下(15歳ごろ)

家庭教師だったヴァイニング夫人(右、故人)から英語を学ぶ天皇陛下。ヴァイニング夫人の教育姿勢は「人間はみんな平等」というものだった。学習院中等科での授業の際は、陛下のことを「ジミー」というニックネームで呼んでいたという=1948年12月、東京・小金井の東宮御仮寓所

 

弓の練習をする天皇陛下(16歳ごろ)

和弓の練習をする天皇陛下=1949年12月、東京・小金井の東宮御仮寓所

 

船内で麻雀を楽しむ天皇陛下(19歳)

1953年4月、昭和天皇の名代として初の外遊で欧米14カ国訪問。途上、客船プレジデント・ウィルソン号の船内で麻雀を楽しんだ。

エリザベス女王とダービーを観戦する天皇陛下(19歳)

欧米14カ国訪問では、訪英中に戴冠式を終えたイギリスのエリザベス女王(左)と競馬場でダービーを観戦した。1953年6月6日、イギリスのエプソム競馬場での写真だ。

橋本明氏の「知られざる天皇明仁」(講談社)によると当初、イギリス王室とは隣のスタンドで観戦したのだが、第1レースが終わったところで、女王の使いが陛下の元を訪れた。「よろしかったら女王のスタンドで第2レースを…」という誘いの言葉で、陛下は素直にこの招待を受けたという。

イギリス王室とはこの後、長きにわたり親交を深めることになる。

 

アルプスを訪問する天皇陛下(19歳)

欧米14カ国訪問中にスイスのユングフラウヨッホを訪れ、アルプスの散策を楽しむ天皇陛下=1953年9月(Keystone時事)

 

エチオピア皇帝とカモ猟を楽しむ天皇陛下(22歳)

戦後初めて、外国元首の国賓として来日したエチオピアのハイレ・セラシエ皇帝(左・当時)とカモ猟を楽しむ天皇陛下=1956年11月、埼玉県越谷市

 

馬術を楽しむ天皇陛下(24歳)

馬術を楽しむ天皇陛下=1958年6月、東京・目白の学習院大の馬場

 

婚約発表後にテニスを楽しむ両陛下(25歳ごろ)

婚約が決まった翌月、テニスを楽しむ結婚前の天皇、皇后両陛下=1958年12月、東京都港区の東京ローンテニスクラブ

  

結婚パレード(25歳)

結婚パレードで、沿道から人々の祝福を受け、笑顔を見せる天皇、皇后両陛下=1959年4月10日、東京都内

 

結婚報告で伊勢神宮を訪問した両陛下(25歳)

結婚報告のため訪れた伊勢神宮内宮で、神馬を見る天皇、皇后両陛下=1959年4月、三重県伊勢市

 

この30年後、1989年1月7日に天皇陛下は55歳で即位した。平成の幕開けだった。それから、さらに30年。”象徴天皇”としての道を歩まれた陛下は、2019年4月30日に退位する。


Source: ハフポスト