我が家は大阪府の北部に位置しています。6月18日の地震では、大変な揺れに見舞われました。
しかし、食器類が割れたり破損することは全くありませんでした!
どうして? なぜ?
それはリノベーションの際、食器収納を「棚」にしない、という選択をしたからです。
以前住んでいたマンションの食器棚は吊り下げ式で、手が届く一番下の段しか使えませんでした。
しかも扉がなかったので、生活感のある食器が丸見え。ホコリもたまるし、とっても不便に感じていました。
ということで、新居の食器収納はその逆にしようと決めたのです。
引き出しに全部入れちゃえ!
食器棚、というくらいだから棚であるべきだと思い込んでいた私ですが、
それをいい意味で覆してくれたのが、ある有名スタイリストさんの自宅の写真でした。
センスの良い食器類を大量に所持していた彼女は、棚と並列して引き出しを食器収納に使っていたんです。
「目から鱗」。
服とか文房具とかタオルみたいに食器も引き出しに収納すれば、見た目もスッキリなるやん!
このアイデアをさっそくいただくことにしました。
高さは抑えて、腰から上には収納を作らない
我が家の食器収納のポイントは大きく2つあります。
1つは圧迫感をなくすことです。
市販の食器棚って、結構高さがあるから圧迫感がもありますよね。
キッチンといえどもリビングやダイニングの一部として機能して欲しかったので、収納はスッキリ整えたかったということもあり、腰よりも上に設置するのをやめました。
2つめは食器を見えないようにする、です。
食器棚って、ガラス扉がついているデザインもありますよね。
私はセンスのかけらもない人間なんで、生活感がどんどん放たれる日常使いの食器を人目にさらす勇気はございません。
このふたつの条件をクリアできたのが、引き出し収納でした。
地震の時も食器は無事だった!
地震が起こったのは、ちょうど子どもが幼稚園に出かける頃です。
私も水筒の用意などでキッチンに立っている時間でした。
地震の直後は気が動転して気がつかなかったのですが、落ち着いて家財道具を点検してみると、なんと食器類は割れることなく、全て無事でした!
引き出しは少し開いていたものの、食器が飛び出すことはありませんでした。
もし腰から上の食器棚にしていたら……、その棚の扉がガラスだったら……、
私や子どもの頭や顔、目などにガラスや陶磁器の破片が直撃していたかもしれません。
割れたガラスや陶器類は、地震の二次災害を生み出しやすくします。
防災の面から見ても、引き出しは食器収納の優等生だと今回の地震で実感しました。
ちなみに引き出し上のガラス窓は、全ての窓に飛散防止のフィルムを貼って防災対策をしています。
高さのバリエーションがあれば、もっと良かったかも…
食器棚にはほぼほぼ満足しているのですが、残念だった点もあります。
食器は全て収納できたのですが、中にはもったいない引き出しもあります。
よく使う食器はなるべくその上に他の食器を重ねたりしたくないのですが、そうなると高さが余って余って。空間の無駄使いです。
反対に、プレート皿をスッキリと立てて収納しようと思ったら高さが足りなかったりして。
事前に細かく、どういう皿をどこにどうやって収納するのか?ということまで考えて作っていたらなーと思います。
予算も限られていたので、それぞれの引き出しを違うサイズにするのは難しかったのかもしれませんが、もう少し使いやすい深さを考えられたら良かったです。
もうひとつ残念だったのは、奥行きを32センチ以上にできたらなーということです。
32センチというのはファイルボックスのサイズなんですよ。
収納上手さんが多用しているファイルボックス。お皿の収納にも使っている方が多いですよね。
私も真似しようと思って試してみると、なんと我が家の引き出しはギリギリ31センチでアウト!
世の中で流通している便利な収納グッズのサイズも参考に作ったほうがいいですね。
いかがでしたか?
食器は収納してみると、見た目以上にかさばります。
ですのでまずは家じゅうの食器をテーブルや床に全て出してみて、断捨離することもお勧めします。
食器収納は使い勝手を重要視しながらも、インテリアの邪魔をしないものを選びたいですね。
Source: 日刊住まい